
ポルトガルが世界に誇る巨匠マノエル・ド・オリヴェイラ。没後10年となる2025年に5作品を上映。唯一無二の生涯を送った伝説的で魔術的な才能を発見/再発見する。
100歳を超えてもなお映画を作り続け、現役最高齢の監督として世界中で話題と尊敬を集めたオリヴェイラ監督は、映画史を体現する唯一無二の存在だ。ドキュメンタリー作品『訪問、あるいは記録、そして告白』やオリヴェイラ作品のなかでも厳格な『絶望の日』、記念碑的作品『アブラハム渓谷 完全版』は劇場初公開作品。奇想天外なユーモアが炸裂する『カニバイシュ』、ブニュエル監督作『昼顔』の38年後を描いた『夜顔』を上映。
上映作品
『訪問、あるいは記憶、そして告⽩ 4K 修復版(2K上映)』
『カニバイシュ』
『絶望の⽇』
『アブラハム渓⾕ 完全版 2K 修復版』*特別料金
『夜顔』
※『アブラハム渓谷 完全版 2K 修復版』のみ特別料金
一般2200円、シニア1800円、学生・会員1500円、障碍者・高校生以下1300円
*上記以外の各種割引、サービスデーなど適用不可
*団体券、招待券等不可
※そのほかの作品:一般1,900円、そのほか通常料金
フローベール「ボヴァリー夫人」をアグスティーナ・ベッサ=ルイスが翻案し、原作を執筆。言葉、映像、そして音楽それぞれが自律しながら精妙かつ鮮烈に調和する「文芸映画」の最高峰。男性的な世界/権力に詩的な想像力で抵抗する、主人公エマの苦悩。ディレクターズ・カット版とも言える、本来の姿でスクリーンに蘇るオリヴェイラ映画の記念碑的作品。
Vale Abraão/1993/仏、他/203分/監督:マノエル・ド・オリヴェイラ/出演:レオノール・シルヴェイラ、セシル・サンス・ド・アルバ、ルイス・ミゲル・シントラ
©Madragoa Filmes, Gemini Films, Light Night