
ポルトガルから届いた、幻想の映画作家による夏と記憶の初期傑作。
最新作『グランドツアー』の公開も控える異色の映画作家ミゲル・ゴメス。幻想と現実、ドキュメンタリーとフィクションの境界を軽やかに越えるスタイルが存分に発揮された、奇想天外で魔法のような初期作2本をいっきょ上映する。
A Cara Que Mereces/2004/ポルトガル/108分
©O Som e a Fúria | 2005
自己を見つめ直す旅へ。“幼さを葬る男”の物語。
今日はフランシスコの30回目の誕生日。カーニバルの日、彼はカウボーイの衣装を着て、子どもたちに囲まれた学校のパーティーに参加している。とはいえ、その子たちはあまり好きになれない。もしも“七人の小人”のような存在が、彼のそばにいてくれたなら…。感情的に未熟な男フランシスコが、癇癪や孤立を経て、子供時代の神話と向き合っていく。