
純粋で美しくも残酷な、カネフスキーの少年時代の記憶が生み出した鮮烈なる衝撃作!『動くな、死ね、甦れ!』からはじまる、人生を揺るがす伝説のトリロジー。
1990年、映画の表舞台に彗星のごとく現れた54歳の新人監督、ヴィターリー・カネフスキー。『動くな、死ね、甦れ!』でカンヌ国際映画祭カメラドール(新人賞)に輝き驚愕のデビューを果たす。今回上映する3部作は、自身もストリート・チルドレンで不良少年だった監督の経験をもとに撮られたもので、主人公ワレルカを演じるパーヴェル・ナザーロフと彼の守護天使ガリーヤ/ワーリャを演じるディナーラ・ドルカーロワを追う。
Une Vie Indépendante/1991/仏、露/100分/監督:ヴィターリー・カネフスキー/出演:パーヴェル・ナザーロフ、ディナーラ・ドルカーロワ、エレーナ・ポポワ
大人へと成長していく少年の心の風景をスクリーン上で開花させた傑作。
大人たちの世界がますます悲劇的な様相を呈すなか、15歳になったワレルカの心が落ち着く瞬間は、幼馴染ガリーヤの妹ワーリャと一緒にいるときだけだった。そんななか、ある事件をきっかけに学校を退学になったワレルカは、ひとりで町を出ることに…。