1945年と1990年、ふたつの“ゼロ年”を示す2作品。
戦後ベルリンの“虚無の廃墟”を冷徹に描いたロッセリーニに対し、東西ドイツが統合された1990年を描いて、ふたたび“虚無の廃墟”にもどされたドイツを見つめ直したゴダール。ふたつの、思いがけない、でも必然にみちた2作品の邂逅。
Germania Anno Zero/1948/伊/74分/監督:ロベルト・ロッセリーニ/出演:エドムント・メシュケ、エルンスト・ピットシャウ、インゲトラウト・ヒンツェ、フランツ・クリューガー
©Cinecittà Luce,CSC – Cineteca Nazionale,Cineteca di Bologna,Coproduction Office.
第二次世界大戦後ベルリンを舞台に戦争がもたらす残酷さを描く。
1946年、終戦直後の廃墟と化したベルリン。12歳の少年エドムントは、家族を飢えさせないよう必死に仕事にありつこうとする日々を送っている。ある日、いまだナチを信奉する元教師と再会したエドムントは、彼の考え方に感化されて…。






