【野田真吉特集ーゆきははなである】『機関⾞⼩僧』『忘れられた⼟地 ⽣活の記録シリーズ II』(Bプログラム)公式サイト

【野田真吉特集ーゆきははなである】『機関⾞⼩僧』『忘れられた⼟地 ⽣活の記録シリーズ II』(Bプログラム)

縦横無尽、変幻自在の映画作家が探求した不変のリズム。

中原中也に師事し詩作に勤しんだ野田監督は、1970年代以降、民族文化の映像化に取り組み、歴史的社会的に培われてきた日本人の意識構造の深部を映し出そうとした。『谷間の少女』『生者と死者のかよい路』など4プログラムで上映。


『機関車小僧』1950/日/45分/演出:野田真吉/出演:二口信一、亘幸子、大町文夫、原緋紗子、河村弘二

忘れられた土地 生活の記録シリーズ II』1958/日/30分/演出:野田真吉

『機関車小僧』

子どもたちの未来に希望を込めた、野田的ネオレアリズモ作品。

戦争で両親を亡くした小学6年生の明は、叔父夫婦の元で暮らしている。明は父親と同じ機関士になることを夢みている。ある日、明は休暇で里帰りした姉に機関士になりたいと話す。姉が去る日、お土産を渡そうと山に入った明に試練が…。


『忘れられた土地 生活の記録シリーズ II

高度経済成長の陰で取り残された人々の暮らしを捉えた記録映画。

青森県・下北半島のほぼ北東端にあり、アイヌ語で“行き止まり”の意味を持つ尻労地区。人々は漁業と農業で暮らしを立てている。観察者に徹しようと努めた野田が感情を抑えきれなかった過酷な環境を映し出した野田監督の代表作の一つ。