【野田真吉特集ーゆきははなである】『異形異類の面掛行列⼥』『冬の夜の神々の宴 遠⼭の霜⽉祭』(Cプログラム)公式サイト

【野田真吉特集ーゆきははなである】『異形異類の面掛行列⼥』『冬の夜の神々の宴 遠⼭の霜⽉祭』(Cプログラム)

縦横無尽、変幻自在の映画作家が探求した不変のリズム。

中原中也に師事し詩作に勤しんだ野田監督は、1970年代以降、民族文化の映像化に取り組み、歴史的社会的に培われてきた日本人の意識構造の深部を映し出そうとした。『谷間の少女』『生者と死者のかよい路』など4プログラムで上映。


『異形異類の面掛行列』1988/日/18分/監督:野田真吉

『冬の夜の神々の宴 遠山の霜月祭』1970/日/37分/監督:野田真吉

生者と死者のかよい路 新野と盆おどり 神送りの行事』1991/日/36分/監督:野田真吉

『異形異類の面掛行列』

練り歩く鎌倉の御霊神社の祭礼を実験的な構成で見せる記録映画。

面掛行列は、奈良時代から伝わる伎楽の面や田楽の面をつけた10人衆が御霊神社から極楽寺の坂までを練り歩き、豊作・豊漁を祈願する。前半は面掛行列をダイナミックに映し、後半は展示のように面を紹介するという2部構成。


『冬の夜の神々の宴 遠山の霜月祭

信州遠山郷の神事を幻想的に映し出した、異色の記録映画。

一年で日が最も短い冬至に全国の神々を招き入れ、生命力の甦りを願う“霜月まつり”は夜を徹して行われる湯立神楽。説明を極力排して旅人のような眼で祭りを追うスタイルによって、神々が集う一夜を夢幻のように描き出した。


『生者と死者のかよい路 新野と盆おどり 神送りの行事

山間の集落で長い歴史をもつ伝統行事を捉えたドキュメンタリー。

長野県阿南町新野で毎年3日間にわたって開催される“新野の盆踊り”。夜を徹した盆踊りで生者と死者が交歓し、踊り続けた三夜が明ける早朝、神送りが行われる。1981年から5年に渡り新野に通って作り上げた、民俗神事芸能記録の集大成。