現代映画を牽引する監督たちによる短編映画を束ねた短編集。
『ブゴニア』Y・ランティモス、『関心領域』のJ・グレイザー、『幸福なラザロ』のA・ロルヴァケルと『顔たち、ところどころ』のJR、『HAPPYEND』の新鋭・空音央。現代の“脈動”を切り取ったショートフィルムの最前線!
上映作品
『まっすぐな首 』『ニミック NIMIC』『ザ・フォール THE FALL』『ストラスブール1518 STRASBOURG 1518』『都市の寓話 An Urban Allegory』
空音央『まっすぐな首 』(2025/日、中/11分)
夢から目覚めると、首に激しい痛みが走っていた。女はいつもの朝の支度をしようとするが、日常のささいな動作すら困難で、痛みは容赦なく彼女を蝕んでいく。断片的な記憶、悪夢の残響、そして“動く”という行為そのものとの闘いに引きずり込まれていく、シュルレアリスム的オデッセイ。
ヨルゴス・ランティモス『ニミック NIMIC』(2019/独、他/12分)
妻と3人の子供がいるチェロ奏者の男は、オーケストラのリハーサルの帰り、地下鉄の中で奇妙な女と遭遇する。その女は男の言動を真似して家族に溶け込み始め、男の居場所はなくなっていく。ヨルゴス・ランティモスが描く、静かで不気味な“乗っ取り”の寓意劇。
フランシスコ・ゴヤ《理性の眠りは怪物を生む》に着想を得た、静かで不穏な短編。吊るされた男、仮面の群衆、息をひそめるような沈黙。秩序と暴力、崇拝と恐怖のあわいに、私たちは何を見るのか。『関心領域』のジョナサン・グレイザーが映像と音で放つ、言葉なき“落下”のビジョン。
ジョナサン・グレイザー『ストラスブール1518 STRASBOURG 1518』(2020/英/10分)
1518年、ストラスブールの街を突如襲った謎の現象。人々は踊り続け、倒れてもなお踊り、命を落とす者すらいた。「踊りのペスト」と呼ばれたその史実に着想を得て、現代を代表するダンサーたちと“隔離の中で”つくられたコラボレーション作品。
アリーチェ・ロルヴァケル&JR『都市の寓話 An Urban Allegory』(2024/仏/21分)
プラトンの『洞窟の比喩』では、彼はこう問いかける。もし囚人のひとりが鎖を解き、洞窟の外へ逃れたら、何が起こるのか? そしてもし、その囚人が7歳の小さな男の子だったとしたら? アリーチェ・ロルヴァケルとアーティストJRが生み出す、夢と現実のあわいに浮かぶ静かな映像詩。






